89モデル、焼き付きにて入庫
右側ピストン焼き付き
ピストンの破片がヘッドにあがり、燃焼室に噛みこんだ状態です。
リードバルブは90モデル用ですが、マニーホールドは89用を加工してあります、89と90ではリードブロックとマニーホールドをセットで交換しないといけません、
YPVSもジョイント部分の摩耗が酷く、左右で排気バルブの開き方が異なるぐらいの摩耗ですね、腰上のオーバーホールご2万キロぐらいとの事なんですが、
オイルの銘柄や走行状態などの理由で、だいたい2万キロぐらいで
YPVSなどはガタがでますね、マフラーをはずして排気バルブの開き方が左右異なっていたら、ジョイントの摩耗やYPVS本体の摩耗が考えられます。
89モデルの欠点1 水の流れがわるいのでケースを削り流れやすく加工
90モデルは改善されてます。
シリンダーは再メッキ加工に、焼き付きの場合でも、クラックなどはいると
再メッキはできません、
ヘッドはデトネーションリング加工して、再利用します。
デトネーション加工したからと言って、デトネーションが出ない、と言うわけでなく、ヘッドを再利用するための加工です。
本来、デトネーション(異常燃焼)が起きる場合は
点火時期が早い 圧縮が高い 混合気が薄い
などの理由でなります、ノーマルの状態ならデトネーションは起きることはありません、
レースなど、ギリギリの状態まで馬力を上げると、起きる事なので
街乗りでデトネーションが起きることがあれば、それは
なにか、異常がある状態ですね。
スタッドボルトなどは全て再メッキして、組付けます。
もちろんシリンダー上面の面だしや、クランクケースなども、綺麗に面だしを行い組付けます。
89モデルに90リードバルブを付けた以外、全てノーマルの状態です。
マフラーもノーマルで、約50馬力出ました。
CDIもアタリの物で、マニュアルどうりのコンペンセーターの作動しています。もちろんYPVSも正常な作動です。
綺麗な状態の89モデル 末永くご愛用ください。